【ブログより】「ちゃんと」の意味がわかればすべてを変えられる
- 2024.05.29
突然ですがバレエのレッスンちゃんとやってますか?
ちゃんとトレーニングしていますか?
ちゃんと考えてレッスンしていますか?
レッスンやリハーサル中のあるあるですが、ちゃんとという言葉を1日に何度も耳にしますよね?
先生「ふり間違えないで!同じ間違え繰り返さないで!」
生徒「あれ?おかしいな。間違ってましたか?」
先生「カウントも違ってるし、ふりも間違えてましたよ!」
生徒「おかしいな、難しいですねえ・・・」
先生「何度もやってますよ。」
生徒「ちゃんと覚えたつもりなんですけど・・・。」
先生「いえ!ちゃんと覚えてください!」
まあ、こんなようなことはよくありますよね。
「ちゃんと床押して!」とか「ちゃんとターンアウトして!」とか「ちゃんと5番で!」とか。
言われ続けている人には耳が痛いと思いますが、それは残念ながらちゃんとやってないからですね。
ところで、この使用頻度がものすごーく高い「ちゃんと」の意味を即座に説明できますか?
この「ちゃんと」の意味がわかると、バレエに対する意識変わるかもしれません。
答えを先に言いますと、ちゃんとの意味は「注意深く」です!
他にも解釈はできるのですが、「ちゃんと〜!」と言われた時はたいてい「注意深く」の意味合いが多いのです。
注意深い人の特徴を一つ挙げるとしたら、ちゃんと考えている人はミスが少ないです。
ミスを繰り返さないと言った方がいいかもしれませんし、ちゃんとレッスンしている人は自ずと修正力も高くなります。
反対にちゃんと考えていない人は、レッスン中も感覚に頼るケースが多いので成果にムラができます。
ちゃんとレッスンしていないと正しいことが身に付かず、ミスしやすくなってしまいます。
ダニエル・カーネマンという学者がいるのですが、彼曰く人はある目標を達成するのに複数の方法が存在する場合、最終的に最も少ない努力ですむ方法を選ぶ傾向があるのだそうです。
楽な方を選びやすいということです。
楽な道を選ぶ人にとっては努力することは目標達成のコストだと捉えられますが、注意深くコツコツ積み上げる人は努力を投資だと捉えられます。
努力というものは自分への投資なのです。
たとえ実力と目標が乖離していたとしても、注意深く考え、考察し、レッスンし、トレーニングしたりしている人の評価は、「できる人」の部類に入り、「ちゃんとした人」と言われますよね。
見方を変えてみて、バレエに限らず物事をうまく進める人、論理的に考えることのできる人、つまり頭が良いと言われている人の特徴は、実は「注意深い」ことではないでしょうか。
バレエが上手くなりたかったらまずはよく聞くこと。
理解できたか確認して、やってみること。
できたこととできなかったことを確認し、できないことはその原因を見つける(わからなかったら教えてもらう)こと。
そして何度も繰り返して練習をすること!
当たり前と言えば当たり前。
でもそれを「ちゃんと」できる人は世の中にそんなに多くない気がします。
注意深く物事を見たり行なったりする行為は、持って生まれた才能とは別に後天的に身につけられるものです。
パークサイドバレエスタジオでレッスンするからにはそういう力を身につけて、バレエはもとよりバレエ以外のプライベートでも「ちゃんと」できるようになっていただけたらと願って止みません。
では、「注意深く」とはどういうことなのか!?
これを言い出すと長文がさらに長文になってしまうので、読者の方がご自身で答えを見出してください。