努力とは自分の変化を楽しむためのもの
- 2023.11.14
今日は一気に気温が下がり、もうすぐ冬なんだと実感させられる1日でした。
それでもスタジオの中は窓を開けてもポカポカなくらい活気が溢れていました!
大人の方からジュニアの生徒までが、モチベーション高くとても嬉しく思いました。
このモチベーションを高く維持することってとても難しいものです。
体調や気候によっても左右されてしまうものです。
しかもバレエって続けてなんぼ!
コツコツ積み上げながら新しい情報や発見を身体と頭に落とし込んでいくものです。
そうです、努力が必要なのです。
努力とか感情とかは古いなんて言われた時代もありましたが、私は全くそうは思っていません。
レッスンを一生懸命やるための努力なら辛くなっていくかもしれませんが、私は努力した後の自分の変化が楽しみなので努力することがそんなに苦ではないです。
努力することで自分の明日が良くなるのなら、努力も苦ではないのではないでしょうか。
しかも努力はただですからね!
特に将来に夢を持って通っているジュニア。
そのときだけ満足して帰るのではなく、頭と身体で納得できるまで落とし込んで帰って欲しいです。
今日もクラスの中で吠えましたが、前に言われたことは忘れないように!
先生の目から見たら、やろうとしてできないのと、すっかり頭から抜けてできないのは一目瞭然です。
レッスンは限られた時間です。
どうせレッスンするなら成長速度早めたいじゃないですか。
バレエの技術って身体作りとか運動能力の向上と密接な関係があるため、成長速度は年齢や身体の条件などの個人差がとてもあります。
しかもバレエは普通の人ではやらない動きや柔軟性も要求されながら美しくなくてはいけないという、普通の人から見たらE難度のことばかり!
だから教える側も勉強して検証して実践しての連続です。
解剖学と一言で言っても、中身はとても深いものです。
骨格、筋肉の構造と働き、骨格と筋肉の連動、筋連携、視覚、聴覚、呼吸。
そういうことを知ることが基本で、シラバスに則って美しくうごき、美しく踊れるようになるためにどのようにトレーニングしていくか。
随分前のブログでバレエは科学だと言いましたが、ほんとに科学の世界です。
元来バレエはヨーロッパの白人の人たちの体格の中で育まれてきたもので、日本人の体格でヨーロッパのバレエを体現しようとしたら見よう見まねだけではなかなか難しいものです。
身体の条件やセンスがずば抜けている子でなければ、頭を使って努力していくしかありません。
でも、努力が自分の結果の担保だと思いながら練習したら、貪欲になれるのではないでしょうか。
バレエは多様化しています。
新しい振り付け家もどんどん誕生し、クラシックバレエの枠を超えた作品がたくさん生まれています。
クラシックバレエの確かな技術と斬新な踊りが折り重なった時にダンサーに求められるものは感性でありその人の個性です。
感性や個性は何かを極めたときに輝きを増します。
足を高く上げることも、たくさん回ることも悪いことではありません。
大事なことは正しく身体を使えて、誰が見ても美しいと思ってもらえるか。
個性や感性を語るのはそこから先の話です。
バレエのレッスンをたくさんしているとなかなか時間に余裕はなくなりますが、隙間時間に読書したり映画を見たりして、自分の中の表現者としての火を燃やし続けることも必要ではないでしょうか。
私自身若い頃はよく美術館にも行きましたし映画もたくさん観たし、バレエ、オペラ、ミュージカル、演劇などもたくさん見ました。
意識せずとも、そういう全てが私の未来作りの栄養になっていました。
バレエを愛してやまない人は、ぜひ自分の未来作りのために一日一日を大切にレッスンしていただけたらと思います。
今日も一日ありがとうございます。
感謝。