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日本のバレエ界への思いと生徒への愛。

  • 2023.06.23

バレエやってれば、上手くなりたいと思いますよね。

ジュニアであればコンクールにも出たいし、留学もしたいと思うのは正常なことです。
では、今のスクールでちゃんとしたこと習ってるかと言えば、それはピンキリです。
メソッドを踏襲してしっかり教えている先生もいれば、名ばかりのメソッドになってる先生もいます。
メソッドを型だと思って、外見ばかり繕う先生もいます。

今の時代はネットで誰でも情報が手に入りますが、意外と活用してなさそうな先生多いんですよね。
教室を経営していると苦労も多いです。
売り上げや利益を考えなければならないですしね。

最近日本のバレエ教室をディスる投稿をよく目にしますが、私はそんなことする気は毛頭ありません。
日本のバレエ教室は全て民間の法人か自営業です。
先生方のバレエが好きという気持ちが、これだけたくさんのバレエ生徒を育んでいるわけです。
バレエを日本中に広め、裾野を広げるのは一つ一つの教室の熱意の結集なのです。
もし、すべての教室がモナコやワガノワのような、ものすごく厳しい教室ばかりだったらどうなると思いますか?

身体の条件がプロレベルには向いていない子、趣味で楽しみたい子、学校や家庭の方針でなかなか練習できない子、まだ意識が高まっていない子の行き場がなくなってしまいます。
つまり、そういうことをひっくるめて日本のバレエは成り立っているのですものね。
例えばRADのメソッドなんかは、誰でもバレエを楽しみながら上手くなれるためのものであり、バレエの裾野を広げるためにはいいのかもしれませんね。

私が懸念していることは、素養のある子やもっと上を目指したいと思う子が、いつまでも自分の目的に合わない教室で練習をし続けていることです。
上を目指したいと思う子は、絶対に基礎を身につけなければなりません。
基礎を学ばないうちに年に何回もコンクールに出たり、幼いうちからポワントを履かされたりすることは避けていただきたいと思います。

ちなみに、うちに移籍してくる子のほとんどはコンクールにはたくさん出ているにもかかわらず基礎ができていません。
(コンクールの練習ばかりで基礎を身につけることができないと嘆いている生徒にもよく出会います。)

基礎の知識がない子がとっても多い。
身体の使い方、バレエの本質、メソッドの本質、トレーニングの仕方、自分の条件に合った練習方法、身体作り、舞台での表現方法などなど。
だからバレエを本格的にやってみたいと言う気持ちが芽生えたら、ちゃんと本質的なことを教えてくれる教室に移籍するべきだと思うのです。

バレエは観ると楽しいですが、ちゃんと踊るとなると難しいです。

教室の中には本格的な踊りのトレーニングを要求するところがあれば、楽しく踊ることに主眼を置いた教室もあります。
パークサイドバレエスタジオは、大人もジュニアも本質的なことを教えます。
バレエをバレエとしてレッスンし、バレエとして踊る。
パークサイドバレエスタジオでは、“バレエ風”なことでは満足しない人たちが大勢います。
できるかできないかは置いておいて、ちゃんと理解しようとして、やろうとしている人には大人でもジュニアでも全力で応援します。

留学やオーディションを目指す子には、妥協なく教えますし、情熱を注ぎます。
全力を出し切れる子には先生も全力を出し切ります。
海外のバレエスクールに入って、面識もない外国人の先生方に信頼されるためには、いつでも全力で頑張れる人間力が必要ですものね。

バレエの基礎を身につけるって、実は人間力を磨くことと同じと言っても過言じゃないんです。

みんなで頑張りましょう!

バレエ愛です!

感謝。


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